2009年3月18日水曜日

あなたに「パンドラの箱」を差し上げたいのですが・・・



『あなたに「パンドラの箱」を差し上げたいのですが・・・』


「やばいシステムが開発できた。とりあえず、来て欲しい・・・」


忘れもしません、

その電話を受けたのは2008年、11月18日の夕方頃でした。


それは仕事柄、コンピュータ関係のソフトウェアやツールを開発している

友人Nからの急な誘いでした。


あまりの唐突な誘いに、私も驚き、

やばいシステムとは、一体何なのかを彼に尋ねました。


「こりゃあ“パンドラの箱”だよ、マジで・・・

 こんなものが世の中に出回ったら、暴動が起きちまうかも・・・

 普通に働くヤツなんて、ほとんどいなくなる可能性もある・・・!」


私にはいまいち言っている意味がわかりませんでした


「要はめちゃくちゃ金が儲かっちまうシステムが出来たんだって!」


おおよそ彼が私に伝えたかったことはわかったものの

私はこの時、ふと疑問に思いました。


普通に考えて、本当にそんなシステムを作り出したなら、

人になど、簡単に教える訳もありませんし

自分一人でこっそりと稼げばいいはずです。


何より、そんな話自体、私には全く信じられませんでした。




『あなたに「パンドラの箱」を差し上げたいのですが・・・』